元自衛官という異色の経歴を持ち、今やバラエティ番組に引っ張りだこの芸人・やす子さん。
2025年3月には、防衛省から自衛隊の広報活動への貢献を評価され、表彰状を授与されました。
そんなやす子さんですが、なぜ自衛隊を辞めて芸人の道へ進んだのでしょうか?
その背景には、約2年間の自衛官生活と、思い切った“決断”がありました。
この記事では、やす子さんが自衛隊を辞めた理由について、本人の発言や信頼できるメディア情報をもとに詳しくご紹介します。
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やす子が自衛隊を辞めた理由|天の声がきっかけ?

やす子さんは2017年に陸上自衛隊に入隊し、京都・大久保駐屯地の第3施設大隊に所属。
施設科隊員として、ブルドーザーのオペレーター(ドーザ手)を務めていました。
2017年入隊。施設科隊員として京都府の大久保駐屯地の第3施設大隊に所属。ドーザ手(ブルドーザーのオペレーター)として勤務。
出典:MAMOR
そして、約2年間の任期を全うし、2019年に満期退官しています。
では、その“辞めた理由”とは――?
2024年2月10日放送の日本テレビ系『アナザースカイ』で、本人はこう語っています。
「辞めたきっかけは、歩いている時に“辞~めよ”と思ったって感じ」とあっけらかんに答えたやす子。
出典:entax
さらに別のインタビューでは、こんな印象的な言葉も。
ある日上官が自分の前を歩いていて。そのとき急に“自衛隊、辞めよう!”という天の声みたいなのが降りてきたんです。
出典:cocotame
退官のきっかけは、明確な理由があったわけではなく“直感”。
まるで空からメッセージが降りてきたかのような瞬間だったと語っています。
退職を申し出た際には、上官から反対される場面も。
ポンコツというか、仕事ができなかったので、“君を駐屯地から出すわけにはいかない”って。“君は社会でやっていけないから”って
出典:スポニチ
やす子さんを心配する気持ちから、止めようとされたようです。
その後、やす子さんは上京し、清掃員として勤務。
そんなある日、SNSで知り合った友人から「お笑いやろうよ」と声をかけられたことが、芸人としての転機となりました。
“直感”というと軽く聞こえるかもしれませんが、実は、心の奥で積み重なった違和感や願望が、最後に“ピン”と形になる瞬間なのかもしれません。

やす子さんにとっての“天の声”は、ずっと押し込めていた本当の気持ちが、自分の背中を押してくれた瞬間だったのではないでしょうか。
自衛隊での孤独感とストレス|ずっと生きづらかった


やす子さんが自衛隊を辞めた背景には、「生きづらさ」という言葉が深く関わっていました。
本人も率直に、こう語っています。
ハタチくらいまでずっと生きづらくて、どこに行っても変に目立ってしまいますし、人間関係もうまくできなくて、自衛隊を辞めてトイレ掃除をひとりで黙々とやる仕事に就いたんですけど
出典:QJ Web
トイレ掃除の仕事を選んだ理由についても、
自衛隊は朝から晩までいつも集団行動だったので、ひとりになれる仕事が良かったんです。
出典:cocotame
と説明しており、対人関係での疲弊がにじみ出ています。
指導とストレスのはざまで
自衛隊という規律ある組織のなかで、人間関係に悩む場面も多かったようです。
特に2018年ごろには、同期の女性隊員とのトラブルがあったことが、2024年5月の『週刊文春』で報じられています。
指導の立場にあったやす子さんが、厳しすぎる言葉をかけてしまったことがあったようです。
ただし、芸人としての仕事ぶりには全く影響がなかったことも明らかにされています。
テレビ局関係者は「この報道だけでは仕事に影響はない」と指摘する。(中略)
やす子さんはカメラが回っていないところでも本当に腰が低く、仕事も一生懸命やってくれるため悪い評判は一切聞きません。
出典:週刊女性PRIME
こうした人間関係のトラブルがありながらも、やす子さんは途中で投げ出すことなく、2年間の任期をきちんと全うしたうえで退官しました。



集団生活のなかで感じたストレスや限界は、もしかしたらやす子さんの中にずっと積もっていたのかもしれませんね。
それでも、任期を全うしたうえでの辞めるという選択は、“意志ある決断”だったことが伝わってきます。
自衛隊への感謝|即応予備自衛官としての今


芸人としてブレイクした今でも、やす子さんは自衛隊への感謝を忘れていません。
自衛隊にいた時の恩を返したいという気持ちがあって。
出典:スポニチ
退官後も、自衛隊とのつながりを絶やすことなく、「即応予備自衛官」として4年間勤務。
2023年は芸能活動の都合で休止していたものの、2024年には再び任官しています。
即応予備自衛官は今年は芸能のお仕事でお休みさせていただいて、来年の4月からまた即応予備自衛官になって、月1で訓練に行く
出典:サンスポ
月1回の訓練に参加し、有事に備える役割を担うという、まさに“二足のわらじ”での活躍です。
さらに2025年3月には、元自衛隊芸人として、自衛隊の広報活動に貢献したとして、防衛省から表彰状を授与。
かつて「衣食住のため」に入隊した自衛隊に、今では“元自衛官タレント”として恩返しをしているやす子さん。
やす子さんの存在は、笑いだけでなく、“誠実さ”や“感謝”の大切さまで伝えてくれる温かい力があるように感じます。



明るく朗らかなキャラクターと、厳しくも規律ある自衛官という経歴のギャップ。この魅力によって、自衛隊に興味を持ったという若者も増えているのではないでしょうか。
まとめ
やす子さんが自衛隊を辞めた理由には、軽やかさと覚悟の両方がありました。
- 直感的に「辞めよう」と思った
- 在隊中の孤独感や生きづらさを抱えていた
- 2年間の任期を満了し、前向きに次の道へ進んだ
今も「即応予備自衛官」として活動を続けるやす子さんは、自衛隊への感謝を胸に、芸人として多くの人に笑いと元気を届けています。
これからも、やす子さんの挑戦と成長を一緒に応援していきたいですね!
それでは、ありがとうございました!
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