M-1決勝進出やバラエティ番組で注目を集めるお笑いコンビ「モグライダー」。
メンバーは、冷静なツッコミが光る芝大輔さんと、愛されキャラのボケ・ともしげさん。
今や多くの人に知られる存在となったふたりですが、実はそのコンビ名や結成には、ちょっと笑える“聞き間違い”や偶然の出会いが関係していたんです!
今回は、気になるモグライダーの「名前の由来」と「結成秘話」をたっぷりご紹介します。
モグライダーという名前の由来とは?

お笑いコンビ「モグライダー」の名前の由来には、主に2つの説があります。
- 聞き間違い説:「奥空いた」⇒「モグライダー」
- 動物造語説:「モグラ」+「ライダー」=「モグライダー」
【聞き間違い説】
1つ目は、天然すぎる由来としてファンの間でも有名な「聞き間違い説」です。
2013年5月に放送されたラジオ番組『モグライダーのオールナイトニッポンR』や、YouTube『見取り図ディスカバリーチャンネル』の「コンビ名クイズ」企画でも紹介されたエピソードで、
喫茶店で初めてネタ合わせをしたとき、ともしげさんが「奥、空いた」と言ったのを芝さんが「モグライダー」と聞き間違えた
という、“おくあいたー”が“モグライダー”に聞こえたという驚きの由来なんです。
このとき見取り図の二人は、「覚えやすくてキャッチ―でかわいい!」と大絶賛。
さらに、「ともしげさんはモグラっぽいし、芝さんはライダーっぽいから、ちょうどいい」とコメントしていました。
【動物からの造語説】
もうひとつの説は、「動物好き&造語からきている」という説。
2023年に掲載された『anan web』のインタビューでは、ともしげさんが次のように語っています。
コンビ名は、僕がなんとなくつけちゃったんですけど、“モグラ=地下”を爆走するみたいな意味になっちゃって…。
出典:anan web
さらに、もともとは「いくつかの動物の名前の中から、“モグラ”を選んだ」と明かし、
芝くんが動物の名前を何個か持ってきて、この中から選んでくれって言われて選んだのがモグラ。僕が造語にしたかったのと、戦隊ものが好きなんで、モグライダー。
出典:anan web
と説明。
造語のためエゴサーチしやすい点も、結果的に良かったと語っていました。
さらに、2025年3月には、ともしげさんがYouTube番組『鬼越トマホーク喧嘩チャンネル』に出演した際にも、同様のエピソードが語られていました。
芝くんが「動物の名前にしたい」と言ったが、俺は造語にしたかったので、モグラと逆のものを組み合わせて『モグラウィング』にしようと思ったが、言いづらいかったので勝手に「モグライダー」にした
出典:鬼越トマホーク喧嘩チャンネル
どちらも本人が語っている由来ではありますが、「聞き間違い説」は早い段階(2013年)から語られていたため、現在では“公式な由来”として紹介されることが多いようです。

偶然なのかセンスなのか…どっちにしても「モグライダー」って名前、一度聞いたら忘れられないユニークな名前ですね!
モグライダー結成のきっかけは?偶然が生んだ運命の出会い!


今では“絶妙なコンビ感”が魅力のモグライダーですが、実は二人とも、芸人としてのスタート地点や歩んできた道のりはまったく別々。
そんな二人が出会い、唯一無二のコンビを結成するまでには、いくつもの偶然とタイミングが重なっていたんです。
芝大輔さん|NSC出身・“最後の挑戦”としてツッコミ役を探す
芝さんは2003年、吉本総合芸能学院(NSC)東京校に入学し、芸人の道へ。
これまで複数のコンビを経験しましたが、いずれも解散。
25歳を目前に「そろそろ区切りをつけるべきか」と思い始めた頃、「これまでやってこなかった“ツッコミ役”をやってみたい」と、人生最後の挑戦に踏み出しました。
僕は実家から“25歳までにはどうにか仕舞いをつけなさいよ”と言われていた時期でした。それまで僕はボケしかやってこなかったんですが、最後の最後に“一回、やっていないことをやって辞めたいな”というのがありまして。
出典:THE CAHNGE
しかも、今までは声をかけられてコンビを組むことが多かったため、「ちゃんと自分で相方を探してみたい」という想いもあったそうです。
探していたのは、こんな人。
「生きているだけで、どこからしらツッコミたくなるタイプの人」
出典:THE CAHNGE
そんな“ツッコミしろ”のある天然の人を求めて、ライブ見学に出かけるようになりました。
ともしげさん|スクールJCA出身・“誰かと組みたい”気持ち相方探し
一方のともしげさんは、2004年に人力舎の養成所スクールJCAに入学。
その後も複数のコンビを組んでは解散を繰り返し、芝さんとは逆で、自分から「組んでください」とお願いするスタイルで、相方探しを続けていました。
ピンでやるのは絶対に無理だなと思っていたので、組んでくれる人を探すために養成所に2年通っていたんです
出典:THE CAHNGE
ともしげさんは、「誰でもいいから組みたい」くらいの気持ちで、ライブに通っていたと言います。
飲み会がきっかけで結成へ!
芝さんがライブ見学に訪れたとき、ともしげさんがステージに出演していました。
そのときは「存在を認識しただけ」だったものの、次にライブへ行った際には、ともしげさんがコンビを解散して客席で観覧中。
その後、共通の知人(ライブ主催者)を通じて、ライブ後の飲み会で初めて会話を交わすことになります。
芝さんはともしげさんの様子を観察して、「ツッコむ回数が増えて、忙しくなりそうだな」と思ったそうです。
一緒に飲んでる最中に観察してたら、何回もこの手元の醤油の小皿みたいなやつを何回も口に運んだりしてるから。「ああ、もう見つけたな」って。
出典:TBSラジオ
しかし、芝さんは別の人と一度コンビを組んだものの、うまくいかず再び解散。
ともしげさんは、そんな芝さんを「まだ可能性がある」と感じていたそうで、再会したタイミングでふたりは意気投合。
そして2009年1月、正式に「モグライダー」としての活動をスタートさせました。
コンビ結成後すぐに挑んだライブでは、いきなり30組中2位という好成績を記録。
ともしげさんは「今までにない手応えを感じた」と語っており、二人にとって“他のコンビとは違う何か”を実感した瞬間となったようです。



まさに天然のともしげさんと出会った芝さんも、芝さんを待っていたともしげさんも、なんだか運命的なものを感じてしまいますね。
コンビスタイルの変遷|“逆だった”ボケとツッコミが今の形に落ち着くまで


モグライダーが結成された当初、実はボケとツッコミの役割が今とは逆だったことをご存じですか?
結成から2年ほどは、ともしげさんがツッコミ、芝さんがボケを担当。
現在のテレビで見られるスタイルとはまったく違っていたんです。
僕は、自分がそれまでやってたボケよりツッコミのほうが向いてると思って、伸びしろじゃないですけど“ツッコミしろ”のあるやつを見つけた! と思ったら、ともしげがまさかの「ツッコミをやりたい」と(笑)。
出典:anan web
そんなやりとり自体が、まるでネタみたいですよね。
芝さんがともしげさんの希望を受け入れたのには、過去の経験が影響していました。
自分もずっとコンビ上手くいってないかったりしたからさ、何人か。だからここはもう、こっちが何も押し付けないで、全部一旦飲み込むとこからしよう。っていうのは決めてたから
出典:TBSラジオ
とはいえ、ネタを重ねる中で、ともしげさんの“天然ボケ”気質がどんどん際立ち、芝さんの中でも「これは自分がツッコミをやった方がいいのでは」という考えが芽生えていきます。
だから一応ボケて、突っ込まれて「ツッコミおかしいよ」っていうとこまで毎回アドリブでやんなきゃいけないの。もう効率悪いな、っていう。
出典:TBSラジオ
試しにともしげさんにボケてもらったところ、会場が大ウケ!
そこから、現在の“芝=ツッコミ/ともしげ=ボケ”というスタイルに自然と移行していきました。
現在の「しっかり者の芝さん」と「ポンコツ愛されキャラのともしげさん」というバランスは、こうした紆余曲折の中で少しずつ作られていったもの。
結成から十数年。
“地下”を走り続けたモグライダーの二人が今、光を浴びているのは、地道に歩んできたその足跡と、お互いを信じる絆の積み重ねに他なりません。



二人の関係性や空気感の良さは、試行錯誤を繰り返しながらたどり着いた“今のかたち”だからこそ、多くの人の心を惹きつけるのかもしれませんね。
まとめ
モグライダーの名前の由来、そしてコンビ結成の背景を振り返ると、すべてに「天然」というキーワードが通底していることが分かります。
- 名前の由来①:「聞き間違い説(奥空いた→モグライダー)」
- 名前の由来②:「動物造語説(モグラ+ライダー)」
- コンビ結成は、偶然の再会だけでなく、芝さんが「この人だ」と直感したことが大きなきっかけに
- 結成初期はボケとツッコミが逆という“試行錯誤”から、今の絶妙なスタイルにたどり着いた
どれもが計算ではなく、自然体の二人だからこそ生まれたエピソードばかり。
結成秘話やスタイルの変遷を知ると、ますますふたりの関係性が、なんだか愛しく思えてしまいますね。
今後もモグライダーの活躍から目が離せません!
それでは、ありがとうございました!
コメント