最近、テレビやYouTubeで目にする機会が増えた芸人・みなみかわさん。
毒舌まじりのトークや、ちょっとひねくれた“腐り芸”スタイルでじわじわ人気を集めていますよね。
でも一方で、
- 「この人って…どこから出てきたの?」
- 「急に売れたけど、芸歴どれくらい?」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
実はみなみかわさん、芸歴20年超のベテラン芸人なんです。
そして、今の人気は決して“たまたま”ではなく、長い下積みと覚悟、そして奥さんの支えがあってこそのブレイクでした。
この記事では、みなみかわさんが売れるまでの過程を3つのポイントに分けて解説します!


売れたきっかけは“腐り芸”!みなみかわってどんな人?

ブレイクのきっかけとなったのは、毒舌と不満をむき出しにした“腐り芸”。
芸人として「詰んでいた」と本人も語る時期に、開き直ってぶっちゃけ始めたところ、それが番組スタッフの目にとまり、次第に注目されるようになっていったんです。
でも、そもそも「みなみかわ」さんって、どんな人なのでしょうか?
- 本名:南川 聡史(みなみかわ さとし)
- 生年月日:1982年9月28日(現在42歳)
- 出身地:大阪府東大阪市
- 芸歴:約20年(2004年デビュー)
現在は、奥さんが立ち上げた個人事務所「合同会社ナンセ」に所属し、地上波バラエティからラジオ、YouTubeまで幅広く活動しています。
名前の読み方がちょっと珍しい「みなみかわ」さんですが、もともとは本名の“南川”で活動しており、ピン芸人として活動するようになってから、ひらがな表記に変えたという背景もあります。

売れない時代も腐らず(いや、あえて腐って?)突き進んだ結果が、今につながっているんですね。
実は元コンビ芸人!苦節15年の下積み時代


コンビ芸人から“腐り芸”を確立するまでは、15年の下積み時代がありました。
「ピーマンズスタンダード」として活動
現在はピン芸人として知られるみなみかわさんですが、もともとはコンビ芸人でした。
2005年に「ピーマンズスタンダード」という漫才コンビを結成し、約14年間にわたり松竹芸能に所属。
ツッコミ担当として、南川聡史(当時は本名名義)として活動していました。
しかし、当時からM-1グランプリや事務所ライブに精力的に出場していましたものの、大きなブレイクには至らず…。
しかも、当時コンビ仲もあまり良くなかったそう。
コンビ芸人でやるとなってからはユニットライブに出たり先輩後輩とも付き合ったりいろいろ頑張ってやったんですけど、ただコンビ仲がどうしてもよくならなくて(笑)。
出典:ENTAME next
ある時、相方が病気でライブを欠席することがあり、みなみかわさんは、ためていたネタでピンネタを作ったそうです。
それが「韓国のバックダンサー」っていうネタで。ライブでもめっちゃくちゃウケて、R-1でも勝ち上がって準決勝まで行けた。そこで「あらびき団」(TBS)に拾ってもらえたんです。
出典:ENTAME next
このとき生まれたのが、R-1ぐらんぷりで準決勝まで勝ち上がった「韓国のバックダンサー」というネタ。
みなみかわさんは、「アイヒマンスタンダード」というピン芸人として人気を集めました。
しかし、コンビとして2009年に上京するも、仕事はなく、ライブでもウケず、バイトもしながらの生活で、みなみかわさんは「当時を思い出したくない」というくらい、辛い時期を過ごしたようです。
解散の決断と、芸人引退の危機
2019年2月、長年続けたピーマンズスタンダードを解散。
10年以上やっててM-1も準々決勝までしか行けなくて。まあ、ケジメということで僕が解散を決めました。
出典:ENTAME next
これを機に「芸人としての人生も終わりかな…」と考えていたそうです。
当時、みなみかわさんは37歳で、結婚もしており、生活のことも真剣に考えなければならない時期。
コンビとしてやり切ったから、ピン芸人も2、3年やって芽が出なかったら辞めようと思ってたんです。
出典:ENTAME next
解散後はピン芸人として活動を続けながらも、芸人を辞める覚悟もしていたといいます。
腐り芸への転向で見えた“光”
そんな中で芽生えたのが、「どうせ辞めるなら、好き勝手に言ってみよう」という開き直り。
「あ、もう辞めるつもりなんやから何でもありか」って思ったんですよ。(中略)吹っ切れたんですよ。
出典:ENTAME next
この思いから生まれたのが、後に“腐り芸”と呼ばれるスタイルでした。
当初は、自主制作のYouTubeやライブで、松竹芸能の不満や芸人としてのリアルな愚痴を披露。
すると、それが「逆に新鮮!」と一部で話題に。
Youtubeチャンネル名は当初「もう松竹を辞める人間を出さないでおこうTV」でしたが、現在は「公式!踏み台TV!」という名前で配信を続けています。
タイトルの通り、自虐と本音を交えた“腐り芸”が中心の内容で、コアなファンをじわじわと獲得していきました。
この“捨て身の笑い”が、のちにテレビ業界関係者の目にとまり、ブレイクのきっかけとなる番組出演へとつながっていきます。



この“吹っ切れた瞬間”が、芸人・みなみかわの新しい扉を開いたのだと思うと、なんだか熱いものを感じます。
ブレイクのきっかけは『ゴッドタン』と妻の営業力!


みなみかわさんのブレイクの大きな転機となったのが、2021年9月放送のテレビ東京『ゴッドタン』への出演、そして妻の献身的なサポートでした。
『ゴッドダン』出演
人気企画「腐り芸人セラピー」で登場したみなみかわさんは、「もう自分は芸人として詰んでいる」と語り、事務所からも見放され、全マネージャーから嫌われている状況を明かしました。
2年前にコンビを解散しピン芸人として活動しているが、現在の出演番組は数本。さらにYouTubeで「もう二度と松竹を辞める人間を出さない」の思いから、辞めた人、辞めそうな人をゲストに呼び「辞めるな」と引き止める企画を配信したところ社員に怒られ、事務所からも見放されている状態。
出典:テレ東プラス
先輩芸人たちに対しても一切遠慮なしの毒舌を連発。
インパルスの板倉俊之さんは「本物の腐り芸人が来た」と驚き、ハライチの岩井勇気さんからは「もう他人と関わらない方がいい」と突き放される場面もありました。
この放送回は「過去最凶のモンスター腐り芸人登場」とネットでも話題に。
みなみかわさん本人も、「もう怒られてもいい、売れてないから失うものもない」という覚悟で臨んだ収録だったそうで、その開き直りがかえって爪痕を残す結果となったのです。
実はその裏にいた“最強の営業マン”が妻
ブレイクのもう一人の立役者が、妻・雅代さんです。
芸人として芽が出ず悩んでいた夫を見て、妻はなんと…
- インスタグラムを開設し、“営業用アカウント”を運用
- 東野幸治さんや千原ジュニアさんなどのSNSへ直接DMを送信
- 妻の提案で、毎年単独ライブを開催
- 個人事務所「合同会社ナンセ」を設立してマネジメント
これがきっかけで、東野幸治さんのYouTubeに出演が決まり、さらに千原ジュニアさんにもハマって、テレビ出演が増加するという流れに!
インスタで僕の応援アカウントを勝手に始めたんですよ。そしたら東野幸治さんにDMを送っていることが発覚して、“松竹芸能が何もしてくれないから、東野さんのYouTubeに出してください”って送ってたんですよ。(中略)佐久間宣行さんとか、藤井健太郎さんとか。この前見たのは、マッコイ斉藤さんに送ってたんですよ
出典:文化放送
しかも、奥さんはこの営業活動に専念するために正社員の仕事を辞めたというから、驚きです。
こうして、芸人を辞める寸前だったみなみかわさんが、“腐り芸”で一気に注目の存在へと躍り出たのです。
その後は『水曜日のダウンタウン』『さんまのお笑い向上委員会』などでも活躍し、2024年には松竹芸能を円満退所。
こうした動きからも、表に出ないところでの奥さんのプロデュース力や営業力、先見の明がうかがえます。
まさかの好感度アップ?腐り芸の“副産物”
そして、少し面白いのがその“腐り芸”が、今では好感度アップにつながっているという点です。
「今年1年頑張って出てたりとかしたら、やっぱり1年前に比べたらちょっと好感度上がってんのよ、こんな俺でもね。コメントとかでも好意的なのよ」と現状を明かした上で「これまずいな」と“危機感”を口にしていた。
出典:スポニチ
本来“嫌われる覚悟”で始めた腐り芸が、いつの間にか「人間くささが面白い」「応援したくなる」と視聴者の共感を集める結果に。
毒舌でも、どこかににじむ誠実さと本気が、今のみなみかわさんの魅力になっているのかもしれませんね。



芸人として崖っぷちに立たされながらも、自分のスタイルを貫き、支えてくれる人とともにチャンスをつかんだ姿に、グッときますよね。
まとめ
みなみかわさんの売れたきっかけは、腐り芸という唯一無二のスタイルを確立し、それを信じて支えた妻とともに、芸人として再出発したことにありました。
みなみかわさんが注目を集めるようになった理由は、主に以下の通りです。
- コンビ解散後、「腐り芸」で開き直ったスタイルが話題に
- 『ゴッドタン』出演で“本物の腐り芸人”として強烈な印象を残す
- 妻がSNSで番組関係者に直接DMを送り、出演のチャンスをつかむ
- 単独ライブや事務所設立など、裏方としての妻の全面的な支援
- 当初は嫌われる覚悟の芸風が、今では“人間味”として好感度アップ
芸人として崖っぷちに立たされながらも、自分のスタイルを貫き、信頼できる存在と共に一歩一歩進んできたみなみかわさん。
これからの活躍にも、ますます注目&応援していきたいですね!
それでは、ありがとうございました!




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