俳優・笠松将さんといえば、ミステリアスで存在感のある演技が魅力の実力派俳優。
そんな笠松将さんは、英語を話せる俳優としても注目を集めているのをご存じですか?
きっかけは、日米共同制作のドラマ『TOKYO VICE』。
当初は英語が全く話せなかったという笠松将さんですが、そこからどのように英語力を身につけたのか。
今回は、笠松将さんの英語力や英語を学ぶきっかけとなった出来事、活動歴など深掘りしていきます!


笠松将は英語が話せる?その実力とは

結論から言うと、笠松将さんは現在、実践的な英語力を持つ俳優として知られています。
特に注目されたのは、『TOKYO VICE』での演技。
プロデューサー陣からもその実力は評価されています。
「(笠松は)英語は全然できないと言っていましたが、そう思えないほど発音がきれい。話せるようになったら世界に出ていける人だと思います」(鷲尾賀代エグゼクティブプロデューサー)
出典:ドラマ「TOKYO VOCE」公式X
ドラマでは、英語のセリフをスムーズにこなしており、発音やイントネーションも自然で、視聴者からも「帰国子女なの?」と驚かれるほどの完成度です。
そして何より驚きなのが、笠松将さんが英語力ゼロからのスタートだったという事実。
実は『TOKYO VICE』シーズン1の撮影時には、監督や共演者が何を話しているのかまったく理解できず、セリフも「なんとなくの意味」で演じていたというのです。
「きつかったです、毎日が。帰ってから泣いてましたもん。現場では『通訳できる奴、全員並べ!』ぐらいの勢いで僕が荒れ散らかしてたから、誰も近づいてこないし。」
出典:日経クロストレンド
という本人の言葉が、当時の苦悩と未熟さを物語っています。
だからこそ、今の滑らかな英語には努力の積み重ねがあるということが、より伝わってきますね。

英語ゼロからここまで成長したなんて、笠松将さんの根性と努力には、ただただ驚かされます!
笠松将が英語力を身につけたきっかけ


英語を本格的に勉強し始めたのは、『TOKYO VICE』の撮影現場がきっかけ。
海外キャストたちが現場で英語で楽しそうに話している姿を見て、「自分もその輪に加わりたい」と思ったことが原動力になったそうです。
「一緒にいるのに会話を理解できないって、寂しいじゃないですか。だからせめて、なにを話しているのかくらいは把握できるようになりたくて。そもそも自分に“できないこと”があるのが嫌なんです。だから真剣に努力する。“できないこと”があるとそうやって頑張れるから、良いんですよ」
出典:ダ・ヴィンチ
そしてもうひとつ、大きな“転機”となったのが、とある有名作品のプロデューサーとの出会い。
彼女との面談中、「あなたは英語を勉強する気がない」「あなたなんかすぐいなくなる」「自分をちゃんと見つめ直して」と厳しい言葉を投げかけられたのだそうです。
心折れそうなくらい厳しい指摘ですが、「できないことがあるのが嫌」という向上心も手伝い、自分を見つめ直す決意を固めた笠松将さん。
その日を境に、独学での英語学習を本格スタートさせました。
特徴的なのは、文字で覚えるのではなく、ネイティブ音声を聞いて真似る“耳から覚える”方法です。
僕はラップミュージックの声真似などが得意で、英語のセリフも文字からではなくネイティブ・スピーカーが録音してくれた音声から覚えたんです。音源の音量を上げて自分の声が聞こえないようにして、音やリズムを繰り返し後追いしながらセリフを体に入れていきました。
出典:NHK出版デジタルマガジン
つまり、ただ英語を“勉強”するのではなく、まるで音楽のように身体に染み込ませていく。
シャドーイングを繰り返しながら、自然な発音やリズムを習得していったのです。
さらには、「読む」「書く」「聞く」「話す」のすべてに取り組みながら、英語に触れ続ける毎日。
毎日、英語の勉強しているんです。読む、書く、聞く、喋る。でも、正直めちゃくちゃ大変で。
出典:ダ・ヴィンチ
破れたノートや大量のテキストからは、その努力の軌跡が感じられます。
毎日英語に触れ続けることで、着実に英語力を伸ばしていきました。



『TOKYO VICE』という挑戦が、英語と出会うきっかけとなり、笠松将さんの演技の幅を大きく広げたのだと感じます!
笠松将は英語力を武器に世界で活躍する俳優へ!


笠松将さんの英語力が特に活かされた作品が、HBO MaxとWOWOWの共同制作ドラマ『TOKYO VICE』。
この作品では、日本人ヤクザの若者・佐藤を演じ、英語を交えたセリフが多く登場します。
その反響は大きく、アメリカの大手エージェント「CAA(Creative Artists Agency)」との契約も決定。
HBO Maxの人たちが日本に来て、パーティーのようなものがあったんですが、(中略)近くにいた人をつかまえて「何て言ってます?」って聞いたら、「契約したいって言ってるよ」と。それで「オーケー」って答えたんですね。その後、CAAとも契約しました。
出典:日経クロストレンド
この契約を機に、笠松将さんは長年所属していたホリプロを退所。
日本国内だけでなく、グローバルなキャリアを本格的にスタートさせる大きな一歩となりました。
さらに、ドラマが世界で配信されると、InstagramのDMがパンクするほど世界中から連絡が来たといいます。
いざ世界で『TOKYO VICE』が配信されたら、Instagramがぶっ壊れるんじゃないかと思うくらいに、世界中から連絡が来たんです。制作会社やプロデューサー、イタリア、モロッコ、ブラジルとかから『出ないか?』みたいなメッセージが。
出典:日経クロストレンド
言語の壁を越えた演技と存在感が、まさに“世界に通用する俳優”であることを証明した瞬間ですね。
語学力と演技力の両方を武器に、今後さらに世界へと羽ばたいていく姿が楽しみな笠松将さん。
2025年4月から配信がスタートしているAmazon Prime Videoオーストラリア制作の国際ドラマ『The Narrow Road to the Deep North』にも出演。
笠松将さんは、捕虜収容所の日本人将校「中村少佐」役として登場し、英語を使ったシリアスな役柄に挑んでいます。
また、笠松将さんは英語だけでなく韓国語も独学で学んでおり、マルチリンガルな俳優としての一面も。
『TOKYO VICE』をきっかけに広がった世界への扉は、確実に次のステージへと続いています。



英語が分からず帰ってから泣いていた笠松将さんが、海外作品で堂々と演じる今の姿は、努力の結晶そのものですね!
まとめ
笠松将さんが、英語力ゼロの状態からどのようにして海外でのチャンスを掴んでいったのか紹介しました。
- 英語力を独学で習得し、今や英語での演技も高評価
- 『TOKYO VICE』をきっかけに、本格的な語学学習をスタート
- プロデューサーからの厳しい言葉や現場での悔しさが、英語習得の原動力に
- ホリプロを退所し、アメリカの大手エージェントCAAと契約
もともと英語が全く話せなかった笠松将さんが、悔しさをバネに地道な努力を重ね、自分を見つめ直し、努力を重ねてきた笠松将さん。
その姿勢と行動力が、今や世界からオファーが届く“国際派俳優”という新たなステージを引き寄せました。
英語力を身につけただけでなく、それを演技という形で表現できる彼の姿は、多くの人に希望と刺激を与えてくれますね。
これからもその表現力と挑戦心で、グローバルに輝き続ける笠松将さんに注目したいと思います!
それでは、ありがとうございました!




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